だんだん造形に慣れてくると、他にも色々なものを作りたくなりますよね。
「あのキャラのコスプレがしたいから、持っている武器を作りたい!」とか、一度自分で作りきることができると、自信がついて何でもできるのではないかと思い始めるものです。
その流れで造形を始めると、「ここの構造ってどうすれば良いんだろう?」なんて悩むことがきっと出てきますよね?
実は、これさえ覚えておけば、そんな心配がなくなるような共通の仕組みというものがあるんです!
当記事ではコスプレ初心者さんに向けて、その武器作りの共通の仕組みについて、FF9のジタンの武器を参考に説明します。
使用素材についてはこちらの記事にまとめています。
使用素材
- ライオンボード 2mm、5mm、10mm (コスプレボードでも可)
- 塩ビ版 1mm
- アルミパイプ 5mm
- サテンリボン
- アルミ棒 2mm
接着、塗装、その他
- グルーガン
- 塗装用スプレー
- アクリル絵の具
- マスキングテープ
目次
ブレードの造形
前回造形したナイフは、ブレード自体が刃となっているタイプの武器でした。
今回造形する武器は、ブレードにエッジが付いているタイプの武器です。
イメージが湧きやすいように例を挙げると、前者が両刃のナイフで、後者はエクスカリバーといったところでしょうか。
ブレード(刀身)とエッジ(刃)の造形!
ブレードの作成
5mmのライオンボードと塩ビ版を、デザインに合わせて切り出します。
ライオンボードは2枚、塩ビ版はエッジとなる部分がブレードから1cmほど飛び出すように1枚切り出しましょう。
切り出したら、アルミパイプを芯にするために、ライオンボード2枚に2.5mmの溝を彫り、塩ビ版は溝に合わせてカットします。
ライオンボード2枚に、塩ビ版、アルミパイプを挟み込んで接着することで、ブレードが完成します。
エッジの作成
エッジ部分は2mmのライオンボードをブレードに合わせて4枚切り出します。
ブレードと塩ビ版に対し、斜めになるようにライオンボードを貼り付けましょう。
画像の用に、ライオンボードの切れ端を使って支えを作ることで、貼り付けやすく強度も上がります。
ヒルト(柄)の造形
鍔部分については、鎧作成にも使えるライオンボードの湾曲のさせ方を使っています。
ドライヤーや、ヒートガンなどで熱することで更に曲げやすくなります。
ガード(鍔)とグリップ(持ち手)とポンメル(柄頭)の造形!
ガードの作成
ガードは2mmと5mmのライオンボードを使用します。
5mmのライオンボードを、画像の用に切り出して、切り抜いた4箇所を接着剤で貼り付けることで丸みを出しています。
丸みを作ったら、支えを中に作ってあげて2mmのライオンボードで蓋をします。
蓋のほうも中心を切り抜いて、アルミパイプを通せるようにしましょう。
グリップ、ポンメルの作成
5mmと10mmのライオンボードを使用します。
グリップは、10mmのライオンボードをデザインに合わせて2枚切り出し、5mmのライオンボードで、ブレードの芯となっているアルミパイプを支えられるようにしましょう。
支えを作ったら、切り出した2枚を合わせて接着し、握りとなる部分を持ちやすくなるように斜めに切り落とします。
ポンメルは10mmのライオンボードで形を作って、グリップに接着しましょう。
紋様の造形
切り出しで紋様の造形!
切り出し
紋様は2mmのライオンボードを、デザインに合わせて2枚切り出します。(ここでは2本分のため4枚作ってます。)
細かい紋様となるので、刃先の細いデザインナイフだと切り出しやすいです。
彫り、グルーガン
他にもこのような紋様を入れるときは、ライオンボードを彫ったり、グルーガンで書くこともできます。
塗装の仕方
基本は下地を塗ってから、スプレーやアクリル絵の具で塗装です。
下地を塗ることで、ライオンボードの凹凸や気泡を消してくれるので、ムラ無く仕上がります。
下地を塗ってから塗装!
下地
今回は明るい仕上がりにしたいため、全てのパーツを白のジェッソで塗っています。
黒のジェッソもありますが、こちらは仕上がりの明るさが暗めになります。
アクリル絵の具
ブレードのエッジ、ガード、ポンメル、紋様をアクリル絵の具で塗装しましょう。
※画像ではサテンリボンをすでにグリップに巻いてますが、最後でもOKです。
スプレー
ブレードのエッジが乾いたら、エッジ部分をマスキングテープで覆い隠しましょう。
最初にメタリックの赤スプレーで下側を濃く、上に行くにつれて薄く塗装します。
赤が乾いたら、上側を紫で薄く塗装しましょう。
グラデーションを意識して、少し離れたところからスプレーを吹きかけると失敗しにくいです。
造形の仕上げ
パーツの接着!
塗装が全て乾燥したら、紋様をブレードに貼り付け、グリップにサテンリボンを巻き、ポンメルにアルミ棒とアクセサリーを接着して完成です!
武器造形のまとめ
基本となる武器造形、いかがでしたか?
今回の武器造形の工程を見て気が付いた人がいるかもしれません。
- ブレードとエッジの作り方は斧、鎌などの武器であれば大体のものに当てはまる!
- 鍔部分の曲げ方は鎧などの湾曲部分に使える!
- 塗装の仕方は武器鎧と共通!
もし、造形の構造で悩むことがあれば、当記事を思い出してみてくださいね。
武器や鎧を造形する際に悩みの解決になればと思います!
あわせて読んでおきたい造形での失敗例はこちらにまとめてあります。
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