水滴というのは、花や昆虫、風景や人にさえも変わった雰囲気を付け加えてくれる面白いスパイスだということをご存知ですか?
写真を撮影するときって、色々な物を題材にしますよね。
人それぞれ、撮影するものに得意なジャンルがあると思いますが、私はその中でもマクロレンズを使って水滴が絡む写真を好んで撮影することが多いです。
雨上がりの朝方にカメラを持って散歩してみると、普段と違った世界観を撮影することができるのでおすすめです。
当記事ではそんな雨上がりの日に、水滴を狙った幻想的な写真を撮影するための簡単なテクニックをご紹介します。
目次
雨上がりの撮影テクニック~被写体編~
草木や花を狙う!
なぜ、被写体として草木や花を狙うのかというと、植物は繊維でできているため付着した水滴が綺麗な球状になっていることが多いからです。
手のひらやガラスに付いた雨なども水滴ですが、綺麗な球状の水滴にはなりづらいですよね。
葉の先や、花のおしべにめしべ、花びらに乗った水滴などが撮影の対象として良いでしょう。
テクニック
F値を開放し、被写体となる水滴が乗った葉や花に近づいて撮影します。
ズームレンズを使用している場合は、そのレンズでできる最大までズームしましょう。
水滴が乗っている被写体が花の場合は背景に草木や葉などの緑を、草木なら空や花を背景に置くことで背景がぼけたときに色の組み合わせが綺麗です。
構図はひとまず気にせず、中央にメインの被写体を置いて撮影し、後で3分割法などでバランスが良いようにトリミングします。
雨上がりの撮影テクニック~光源編~
逆光や半逆光を狙う!
水滴を綺麗に撮影するときに重要なのが光源です。
そのままでも綺麗な写真を撮影できますが、せっかくの雨上がりの朝ですので朝日を活用しましょう。
テクニック
水滴の斜め後ろ、もしくは後ろから朝日が当たるようにポジションをとりましょう。
そうする事で水滴に太陽の光が入り込み、水滴の中で反射することでとても綺麗な水滴を撮影することができます。
F値は少し絞り気味にし、シャッター速度を遅くして撮影することで光を取り込みやすくできます。
雨上がりの撮影テクニック~写り込み編~
水滴に写ったものを狙う!
水滴の中に別の絵が写り込んだ写真って良くありますよね?
自然の中でそのシチュエーションを狙うのは難しいですが、撮影することができたらとても幻想的な写真になること間違い無しです!
テクニック
背景となる物(花など)と水滴の距離は10cm~20cm程度離れていることが好ましく、逆に距離が離れすぎているとはっきり水滴に写りません。
F値は絞り気味でカメラの画面いっぱいに被写体が入るように近づいて水滴を撮影します。
もし水滴に背景が写っていない場合は、少し上下左右に移動してみて写り込む角度を探してみてください。
雨上がりの撮影テクニック~まとめ~
いかがでしたか?
雨上がりにカメラを持って出かけると、普段とは違った1枚を撮影できるかもしれません。
ポイントは
- 草木や花を
- 逆光、または半逆光で
- 水滴の中に写し込んで撮影する
です。
このポイントを個別に撮影しても写真として美しいですが、全てが組み合わさって出来上がった1枚はとても幻想的な写真になると思いませんか?
このテクニックを試して、幻想的な1枚を撮影できるようになれば嬉しいです。
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