コスプレや人物を撮影するときって、自然光を取り入れての撮影ではないかぎりスピードライトを使いますよね?
環境光の少ないスタジオだったら明るさ確保のために使用したり、暗い室内そのままの雰囲気にアクセントを加えたりと、スピードライトがあるだけで作品作りの幅が広がるので、私もスタジオで撮影するときにはスピードライトを持参し、撮影の状況に応じて使い分けています。
一言で多灯ライティングと言っても、いくつかパターンがあります。
それこそスピードライトがある限りバリエーションがあるわけですが、そんな中でも私が使っているライティングのパターンをいくつかご紹介します。
用意する機材
- 一眼レフカメラ
- 単焦点レンズ
- スピードライト × 5
- ワイヤレストランスミッター
- ライトスタンド × 5
- アンブレラ(ホワイト/ルーセント) × 4
目次
撮影テクニック~白バック飛ばし~
スピードライトで背景を飛ばす!
人物撮影でよくみかける背景が真っ白に飛んでいて被写体が浮き上がってるように撮影できるライティングです。
背景が白基調であれば多少模様が入っていたり、凹凸があった場合でも白で飛ばすことができます。
私はいつもスピードライトを被写体の斜め前に2灯、斜め後ろに2灯配置して撮影しています。
機材はいずれもホワイトアンブレラで、被写体に跳ね返るように2つと、背景に跳ね返るように2つ使用することが多いです。
天井が白で低めの場合は、天井にバウンスさせて部屋全体に光を回すための1灯を置いてたりもします。
上から見た図
横から見た図
設定値サンプル
- F値 8
- シャッタースピード 1/200~1/250(スピードライト同調限界)
- ISO 100
- スピードライトA 1/2
- スピードライトB 1/2
- スピードライトC 1/4
- スピードライトD 1/4
- スピードライトE 1/2
背景を活かす場合!
スタジオなどで背景を活かす場合は、背景を飛ばすために配置したスピードライト(C,D)を外しましょう。
斜め前に配置した2灯でも充分光を回して撮影することができます。
撮影テクニック~黒バック潰し~
スピードライトと絞りで背景を潰す!
白バック飛ばしと違い、背景が黒で塗りつぶされるライティングです。
ポイントはスピードライトの光量を弱め、なるべく被写体の近くから発光させることと、被写体と背景の距離を離すことで、背景に光が回らないように配置します。
この配置ができれば、よほど明るいものが後ろにない限り背景を黒で潰すことができるので、ダークな雰囲気作りが可能です。
機材はルーセントアンブレラを使用して、斜め前から2つ、もしくは2つ重ねて斜め前に配置するのが良いでしょう。
上から見た図
横から見た図
設定値サンプル
- F値 5.6~8
- シャッタースピード 1/200~1/250(スピードライト同調限界)
- ISO 100
- スピードライトA 1/16~1/32
- スピードライトB 1/16~1/32
撮影テクニック~スポットライト~
スピードライトで背景にスポットライト!
黒バック潰しの応用で、背景にスピードライトを配置してアイドルステージのようなスポットライトを作成できるライティングです。
ポイントは前方から当てる光をなるべく斜め横から当てること。
背景にスピードライトを配置することになるため、前方からの光が後ろに届いてしまうとライトスタンドが潰しきれず写ってしまいます。
後で修正する必要がないように、前方のスピードライトの当てる角度を調整しましょう。
また、背景側のスピードライトをにカラーフィルターをつけることで、光に色を付けることもでき、スピードライトの光源を星のようにするには、F値を絞り気味にします。
上から見た図
横から見た図
設定値サンプル
- F値 5.6~8
- シャッタースピード 1/200~1/250(スピードライト同調限界)
- ISO 100
- スピードライトA 1/16~1/32
- スピードライトB 1/16~1/32
- スピードライトC 1/4
- スピードライトD 1/4
撮影テクニック~まとめ~
いかがでしたか?
私流ですが多灯ライティングの設定方法をご紹介しました。
- 背景を飛ばす白バック飛ばし
- 背景を潰す黒バック潰し
- 背景に光源を入れるスポットライト
この多灯ライティングがこれからコスプレや人物撮影などをする人にとって役に立ったら嬉しいです。
今回の記事で撮影に使用した機材はこちらで紹介しています。
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